
シルベッシー、ぼくの良いところ教えてよ

はじめちゃんは変わっているよね

じゃあ、ぼくの悪いところは?

うーん、変わっているところ

一緒じゃん!

変わり者は良くもあり、悪くもあるということだね

あんまりうれしくないよ
みなさんは自分の良いところや強み、逆に弱点を自覚していますか?
今回は、例えば新製品や新サービスを企画するときに使えるSWOT分析というフレームワークをお伝えします。

スオット? スゥオット?
SWOT分析は、自分たちの強みや弱み、あるいは世の中の現状を把握、分析することに使います。
今回の記事は
【誰に】新しい製品やサービスを企画する人、自分たちの製品やサービスの現状を把握したい人
【何が】SWOT分析というフレームワークを使った分析方法が理解できます
SWOT分析はマーケティングの手法です
SWOT分析というのは、マーケティングで使うものです。

マーケティングって何?

マーケティングは、顧客・クライアント・パートナー・社会にとって価値あるものを、創り伝え届け交換するための、様々な活動・プロセス・組織のことだよ

難しすぎ

ごめん、ウィキペディア調べだから
マーケティングは簡単に言うと、商品やサービスを、より多くの人に買ってもらったり、使ってもらったりするためにおこなう活動のことです。
活動には、調査分析など最初におこなうところから、戦略や戦術を考えるところ、実際の施策をおこなうところまで、幅広く含まれます。
マーケティングという言葉は、世の中でかなり広い範囲で使われているので、注意してください。
もし、マーケティングに興味があるなあ、何か本を読んでみたいなと思う方がいましたら、次の2冊をおすすめします。
私、マーケティング部門にいたことがあり、マーケティング関連の本を50冊くらいは読みましたが、初めての方には上の2冊が読みやすいと思います。

デジタルマーケティングっていうのを聞いたことがあるよ

それは、IT技術を使っておこなうマーケティング活動のことだね
今回紹介するSWOT分析は、マーケティング活動の初期におこなう分析の一つになります。
SWOTは、「強み、弱み、機会、脅威」の頭文字を集めた言葉です
SWOTというのは、ある言葉の頭文字を取って並べたものです。

わかった!
S:しっこ
W:ウォシュレット
O:おしり
T:トイレ

違います

わかった!
S:酢こんぶ
W:ういろう
O:おにぎりせんべい
T:溶けたティラミス

違いますね・・・

SWOT分析は、自分たちの中や外の環境をStrength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の4つの要素で分析することで、経営やマーケティング戦略を立てるためのフレームワークです。
4つの要素をひとつにまとめてみることで、多角的な判断ができるようになり、その後の企画に活きてきます。
SWOT分析は、製品やサービスの企画にも使えます。

4つの要素は「内部環境」「外部環境」「プラス要因」「マイナス要因」の組み合わせになっています。
SWOTの4つの要素を調べて埋めていきます
SWOTの4つの要素それぞれを考えていきましょう。

まず、上の2つから。
Strength(強み)は:
自分たちの製品やサービスの長所や独自性、他より優れているところを挙げます。
Weakness(弱み):
自分たちの製品やサービスの短所や他より劣っているところ、苦手なところを挙げます。
Strength(強み)、Weakness(弱み)は自分たちのことなので「内部環境」と呼びます。
この2つは自分たちで考える以外に、アンケートやインタービューなど実際に利用している方の意見も集めてみましょう。

下のOpportunity(機会)、Threat(脅威)は、世の中で起こっていることで、「外部環境」と呼びます。
Opportunity(機会):
社会や市場の現状や、これから起こることのうち、自分たちの製品やサービスにとってプラスに働くことを挙げます。
Threat(脅威):
社会や市場の現状や、これから起こることのうち、自分たちの製品やサービスにとってマイナスに働くことを挙げます。
この2つは、インターネットでもかなり調べられます。ビジネス系のニュースサイトや各テーマのまとめサイトなどを見てみましょう。
私がよく見ていたのは、政府が発表している情報です。
テーマに関連する省庁や、分科会などテーマで集まったチームが発表している情報がけっこうあります(しかも無料で読めます)。
フレームには箇条書きで簡潔に書いていきます
それぞれの情報を集めて分析した結果を、フレームに書いていきます。
フレームは次のように表組みにします。

フレームにはできるだけ短い文章で書きましょう。
載せる内容が複数あれば箇条書きにしましょう。
例えば、清涼飲料水の新製品を企画する場合を例にするとこんな感じです

内容は私が勝手に考えたものなので、参考になりませんが、書き方やボリュームの参考にしてください。
ポイントは、SWOTの4つの要素が一箇所ににまとまっているところです。
分析はチームで共有するものですので、あまり長い文章が書かれていたり、量が多すぎるとその読み解きにまた時間がかかってしまいます。
箇条書きで短く書くようにしましょう。
あとで見返すときにぱっと分かるようなボリュームにしておくことをおすすめします。
もちろん、出せるだけ出すのでも最初のうちは良いと思います。
そこから、重要だと思うことに絞ったり、重要なことが目立つようにしてみましょう。
SWOTは自己分析にも使えます
SWOTは新商品や新サービスなどを考える前に使う分析用のフレームですが、自己分析にも使えます。

ぼくでもできる?

できますよ

やってみたい

はじめちゃんの良いところ、悪いところは変わっているところだけど・・・

他にもあるよ!


でも、下のふたつは何を入れればいいんだろう

たとえば、はじめちゃんがモテたいとして、そのことに対して自分の周りのできごとで関係しそうなことを書いてみましょう

この前、席替えがあって、周りがみんな女の子になったの

それは良いことだからOpportunity(機会)だね

あと、転校生が来たんだけど、そいつがカッコいいんだよ。頭も良さそう

そいつ呼ばわりはダメだよ。でもそれはThreat(脅威)だね


できた!
SWOT分析の結果は、企画アイデアを出すときに使えます
このSWOT分析をしておくと、新製品やサービスを企画するアイデア出しのステップで使えるようになります。
それはクロスSWOTという別のフレームワークになりますが、アイデア出しの方向を決めるときに今回のSWOT分析が使えます。
クロスSWOTについては次の機会に説明しますね。

自分の分析ができてよかった!

はじめちゃんは、変わり者!

読んでいただき、ありがとうございました!