
ワオーン

何してるの?

月に向かって吠えているの。ワオーン

どうして吠える?

オジーに敬意を表してね

もしかして、オジー・オズボーン?

そう、「バークアットザムーン」っていうアルバムが好きなんだ

「Bark at the Moon」月に吠えるってことね

ヘビメタ好きなんだね。私も好きですよ
前回お伝えした、アレックス・F・オズボーンさんの「オズボーンのチェックリスト」について、今回はその使い方の例をご紹介します。
オズボーンのチェックリストは、アイデア出すのが苦手な方や、やり方がわからない方におすすめのツールです。
オズボーンのチェックリストというものが何か知りたい方はこちらをまず。
「スマホ」をテーマにしてオズボーンのチェックリストを使ってみましょう
ではさっそくオズボーンのチェックリストを使ってみましょう。
まず、お題(テーマ)を決めます。
アイデアを出したい対象ですね。
みなさんに馴染みのある「スマートフォン」でやってみましょうか。

スマホほしいなあ

はじめちゃん何に使いたいの?

カッコいいでしょって、みんなに自慢したい
では、スマートフォンについてアイデアを考えます。
オズボーンのチェックリストの9つの項目を見てみましょう。

それぞれの項目にある質問をもとに考えてみます。
例えば「1 転用」。


他に使い道はないか?だね

スマホの他の使い道を考えればいいの?

そうです、何かありますか?

まな板。
大きなまな板使いづらいから、スマホのサイズちょうどいいと思う

何を切るの?

ミニトマトとか、マッシュルームとか、銀杏とか
まな板はさすがに難しいかもしれませんが、考え方はOKです。
例えば、スマホの熱を利用して携帯カイロにするとか、バイブレーションを使ったマッサージ器とか。
スマートフォンをそのまま、他の何かに使えないだろうか、と考えていきます。
スマートフォン自体が多機能ですから、他の使い道は考えにくいかもしれませんね。
ここでは、まずは対象物(今回はスマートフォン)の役割、機能について考えることになりますね。
そもそもスマートフォンって何なのかを考えるのが大事。
対象となるモノ、コトの本質を見る練習にもなると思います。
別の項目でやってみましょう。
「5 縮小」はどうでしょうか。


小さいスマホってあるよね

はい、私は以前、「楽天ミニ」という小さいスマホを使っていました

もっと小さいのはどうかな。親指くらい

さすがに使えないけど、メーカーの技術力の証明にはなるね。世界最小スマートフォン

「少なく」だったら、スマホの機能をへらすのはどうかな。お母さん、こんなにアプリあっても使わないって言ってたし

楽々スマートフォンみたいな商品がありますね

もっともっと減らすの。カメラ機能だけにするとか

それだとただのカメラだね

でも、まな板としては使えるの

まだ、まな板言う・・・
どうでしょうか。
こんな感じで、オズボーンのチェックリストの項目にある方向で、アイデアを考えていくのです。
ただ漠然と考えるより、方向が決まっているので、考えやすいと思います。




図の右にアイデア例を書いてあります。みなさんも考えてみてください

考えるの楽しい!
「会議」をテーマにしてオズボーンのチェックリストを使ってみましょう
もうひとつお題を出しますね。
「会議」で考えてみましょう。
会議を変えるアイデアを、オズボーンのチェックリストを使ってみます。
例えば「4 拡大」はどうでしょうか。


会議って、会社でやる打ち合わせのことだよね?

そうです

でっかい場所でやるのは? バンテリンドームとか?

ナゴヤドームね。確かに大きいけど、そこでどうするの?

うーん、たくさんの人を集める・・・。会社の人みんなで会議するとか?

会社の新ビジネスとかをドームで話し合う

イベントとしては面白いですね

あ、自分の会社だけじゃなくて、ライバルの会社もドームに集まって、会議で戦うんだ

戦う会議トーナメント!
「拡大」⇒会議の場を大きくする、参加人数を多くする、参加する対象範囲を広げる。
チェックリストの「4 拡大」での考え方はこんな感じです。
次に「9 結合」でも、やってみましょう。


別の何かを組み合わせるんだよね。掃除しながら会議をするのは?

会議が終わるころには会議室がきれいになっている

でも、話しづらいかな

マイクを全員がつけていればいいかもしれません。

音声はパソコンで録音して、そのまま議事録になるとか

身体を動かしながら会議をすれば、眠くなりにくいし、頭もすっきりしそう
みんなで話ながら進めるのも、よいやりかたですね。



オズボーンのチェックリストのポイントは、本質を考えてみるということ

私なりのやり方をお伝えしますね
私のやりかた、コツは、それぞれの項目を考えるときに、いったん極端に考えてみるというもの。
例えば「スマートフォン」のお題に対して「拡大」で考えるとします。
その時は、いったん、スマホをとてつもなく大きくしてみるのです。
例えば、スマホが月と同じくらいの大きさだったらどうだろう、という感じ。頭の中でイメージを膨らましてください。
そして、そこから「もし月と同じくらい大きいと何か良いことがあるのかな」と、考えていきます。
例えば、遠くから見やすいとかですね。
極端にすることで、その方向のメリット、本質が見えてくるということです。
良さの本質を見極められていると、アイデアがでやすくなると思います。
大きなスマホ⇒[メリット]離れていても見える⇒[本質]大きいと見やすい⇒[アイデア]画面が広がるスマホとか、スクリーン投影できるスマホとか
このような思考の練習に、オズボーンのチェックリストを使ってみてもいいと思います。
とくにアイデア出すのが苦手な方や、アイデアの出し方がわからない方は、オズボーンのチェックリストを利用してみてください。

読んでいただき、ありがとうございました!