企画の対象は誰? ターゲットを具体的にする【ペルソナ】のつくり方

企画・発想の技
はじめちゃん
はじめちゃん

シルベッシー、ぼくって変わってる?

シルベッシー
シルベッシー

どうだろう、ファッションは独特だよね

はじめちゃん
はじめちゃん

みんなから、変わってるって言われるの

シルベッシー
シルベッシー

どんなところが?

はじめちゃん
はじめちゃん

階段を後ろ向いて登ったり、横断歩道を両手挙げて渡ったり、ノートに書く文字を一文字ずつ色を変えたり、先生のことをお母さんって呼んだり・・・

シルベッシー
シルベッシー

なかなか、変わってる〜

今回は、企画のターゲット(対象となる人)を考えるときに使えるペルソナという手法をご紹介します。

今回の記事は
【誰に】ターゲットがぼんやりしている方、ターゲット向けの製品・サービスになっているか確認したい方
【何が】ペルソナのつくり方、ペルソナを作るとき気をつけることが理解できます

ペルソナとはターゲットユーザーの具体的なイメージです

ペルソナという言葉はラテン語で「仮面」のことです。

心理学者のユングが「人格」を指す意味でペルソナという言葉を使い、その後マーケティングでターゲットユーザー像を示す言葉として広がりました。

ペルソナは、商品やサービスを利用する人(ターゲットユーザー)を具体的にイメージできるように設定して使います。

はじめちゃん
はじめちゃん

実際にいる人じゃないんだよね

カラピー
カラピー

はい。でも、実際にいる人のように考えるのです

例えば、名前や、年齢、性別、住んでいるところから、職業、趣味などのリアリティのある詳細な情報を設定します。

ペルソナを作ると共通イメージができます

ペルソナを設定すると、企画をより具体的にしていくことができます。

ペルソナとして設定された人物にリアリティがあるため、その人の視点に立って、企画のアイデアを検討できるからです。

また、チームのメンバーとペルソナで設定した人物像を共有することで、共通したイメージを持って企画が進められます。

シルベッシー
シルベッシー

この人なら喜びそうとかを考えやすくなるんだね

ペルソナの作り方 【3つのステップ】

ペルソナは次の3つのステップで作成します。

1.情報を挙げる
2.写真を探す
3.エピソードを考える

まず、人物像を具体的にするため、さまざまな情報を挙げていきます。

実際にその人が存在していると思えるレベルまで設定しましょう。

はじめちゃん
はじめちゃん

名前も決めちゃうんだね

カラピー
カラピー

名前は、なんとなくその人らしいものにしましょう

はじめちゃん
はじめちゃん

「ところざわ ごんのすけ」がいいな!

シルベッシー
シルベッシー

どこから出てきた??

つぎにその人をイメージする写真を、インターネットなどで見つけましょう

はじめちゃん
はじめちゃん

ところざわ ごんのすけは、この中にはいないなあ

最後にその人のことがわかるエピソードを考えます。

想像力を働かせて文章にしてみましょう。

はじめちゃん
はじめちゃん

ところざわ ごんのすけは元サムライで、今はトルコアイスの販売員なの

シルベッシー
シルベッシー

どういう設定??

これを一枚のシートにまとめます。

このシートを元に、企画の内容を考えていきます。

シルベッシー
シルベッシー

イメージが出てるから考えやすいね

データを集めてからペルソナを考えましょう

ペルソナは架空の人物ではありますが、まったくの想像だけで作るわけではありません。

まずは企画のターゲットを決めます

そしてそのターゲットに関する情報を集めましょう

ターゲットの人にアンケートやインタビューをしたりできれば良いですが、
それが難しいときは、インターネットでSNSを調べたり、口コミサイトを見てみたり、ターゲットに近い人の情報を集めます。

これらの情報をである程度ターゲットのイメージができてから、ペルソナを設定しましょう。

チームメンバーが共通イメージをもてるように

大事なのは、企画を考えるメンバーに共通イメージができることです。

そういう意味ではあまり細かすぎるマニアックな設定は必要ありません
誰もがイメージできる人物像にしましょう。

写真を使ったり、エピソードを考えるのも、チームで共通イメージを作るのに有効です。

みんなで持ち寄って話をするのもいいと思います。

はじめちゃん
はじめちゃん

盛り上がりそう

思い込みや先入観に気をつけよう

気をつけたいのが、思い込みや先入観です。

ペルソナを作ると、具体的な人物像を元に企画を検討できるのですが、そこにどうしても思い込みや先入観が入りやすくなります。

また、自分たちの企画にその人物像を寄せていってしまうことがあるから気を付けましょう。

そういう意味でも、ときどき元のデータや情報に戻り、ペルソナを再確認して、必要に応じて見直しましょう。

ペルソナについて理解できたでしょうか。

一度チームでやってみるとペルソナの良さが分かると思いますので、ぜひお試しください。

カラピー
カラピー

読んでいただき、ありがとうございました!