たくさん出たアイデアを整理する方法として、前回KJ法という手法をご紹介しました。
前回の記事はこちら。
今回は、このKJ法のやり方を具体的な例を使ってお伝えします。
今回の記事は
【誰に】たくさん出たアイデアを整理したい方、問題・課題を整理したい方
【何が】KJ法を使った整理法について、具体例で理解できます
KJ法をオンラインでやる方法
具体例に入る前に、前回お伝えできなかったオンラインでKJ法をおこなう方法をご紹介します。
KJ法は、通常みんなで部屋に集まっておこなうものですが、オンラインで実施することもできます。
例のウイルスが広まり、会社がテレワークを採用したところも多いのではないでしょうか。その結果テレビ会議も増えていますよね。
ちなみに今回ご紹介するのは、私が会社員時代に実際にオンラインでやった方法です。
まずツールはマイクロソフトのOffice365を使いました。
- Office365のTeamsの中に、パワーポイントファイルを用意
- パワーポイントのファイルに、チームメンバーが編集できるように権限を付与
- パワーポイントのファイル上に、付箋っぽいフレームを用意
- Teams会議を開催して、画面にパワーポイントを映しながら、みんなでその付箋フレームに書き込んでいく
- 集まった付箋フレームの情報をKJ法で整理する
Office365やTeamsをご存知ないと分からないかもしれません。
私は6,7名くらいで実施したことがありますが、KJ法を使って情報整理するときは、2つのチームに分かれてやりました。
人数が多いと、整理のとき作業できない人が出てしまったため。
みなさんも試してみてください。
※Office365でなくても、オンライン上でファイルが共有できるものであればできると思います。
KJ法を使ったアイデアの整理例
では、KJ法を使ったアイデアの整理例をご紹介します。

はじめちゃんが小学校の先生からお願いされたものを例題にしますね

クラスのみんなが嫌いなおかずを残さなくなる方法だよね

たくさんアイデアが出ると良いね
たくさんアイデアを出す
まずは、みんなでアイデアを出します。思いついたアイデアを付箋に書いてホワイトボードに貼っていきます。

こんな感じですね。
アイデアをグルーピングする
アイデアがたくさん出たあとは、それをグルーピングしていきます。

グルーピングとは同じもの、似たものをまとめていくことね

似たものをまとめたところには、何でまとめたのか言葉をつけます。
例えば、「食べたらプレゼント」とか「たくさん食べた人を表彰」とか、食べたことで何か良いものが得られるものには「インセンティブ(報奨)」と書いた付箋を貼ります。
まとめられないものは、そのままにします。
さらに大きなグルーピングができないか考えます。

今回は、「苦手なおかずを食べる」アイデアと「食べない」アイデアの2つにグルーピングしてみました。
グルーピングの仕方は他にもあるかもしれません。
まとめ方に迷うところは、みんなで話し合いながら進めるといいでしょう。
関係を図解にする
次にグルーピングされたものを見ながら、関係性を見つけていきます。

例えば「苦手なおかずを食べる」と「苦手なおかずを食べない」は反対方向のアイデアなので、それを矢印線でつなげたり。
「味の工夫」「見た目の工夫」は料理に対する工夫ということで線をつなげたり。
あとは「プロのシェフに作ってもらう」アイデアは「味付けを工夫する」や「美味しそうな飾り付けにする」などのアイデアを実現する方法になるため、線でつなげたり。
このように図解にしていきます。
ホワイトボード上で難しい場合は、紙に書き写したり、パソコン上で再現したりしましょう。
ホワイトボードでやる場合は、最後に写真を撮って、メンバーに共有します。
アイデアを精査する
最後に、みんなでこの図解を見ながら、話し合います。
例えばアイデアの数が多いところ注目してみましょう。

味の工夫をするアイデアが多いので、ここを注目します。例えば組み合わせたり、混ぜたりすることでアイデアがさらに良くなるかもしれません。
逆に、グルーピングに入らなかったひとつのアイデアにも注目します。


好きな子に食べさせてもらえるっていいね
一つだけないものは、独自の観点を持っていることがあり、面白い尖った企画になる可能性があります。その一つからさらにアイデアを膨らましていっても面白いでしょう。
その他に、すぐできそうなものとかコストがかかりそうなものとか、色々な観点でアイデアを見ていきましょう。
最後に、どのアイデアを採用するかを考えます。

いかがだったでしょうか、イメージ出ましたか?

まとめる作業で、いろいろ気づくんだね。面白い!
今回はアイデアを整理するのにKJ法を使いましたが、問題点の整理や課題の精査などにも使えます。
ぜひお試しください。

読んでいただき、ありがとうございました!