
はあ、モテたいなあ

はじめちゃん、モテそうだけど

えーどんなところが?

ファッションは独特で雰囲気あるし、おもしろいし、顔も悪くない。
やっぱり変わり者なところが問題なんだよねえ

変人ってことかー、もう〜シルベッシーの正直者〜
今回は、アイデアを考えるときに使える「クロスSWOT」というフレームワークについてお伝えします。

ぼくがモテるアイデアを考えるのにも使える?

使えますよ
クロスSWOTとは4つの要素をかけ合わせて戦略を考えるフレームワークです
クロスSWOTの「SWOT」は次の4つの言葉の頭文字を並べたものです。

Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の4つの頭文字をあわせて「SWOT」です。

S、W、O、T、スォット!
クロスSWOTとは、この4つの要素をかけ合わせる(クロスする)ことで戦略を考える、マーケティングのフレームワークです。
事業戦略や経営戦略で使うマーケティングのフレームワークですが、企画のアイデアを考えることにも使えます。
もしマーケティングについて興味があり、何か本を読んでみたいなと思う方がいましたら、次の2冊をおすすめします。
私、マーケティング部門にいたことがあり、マーケティング関連の本を50冊くらいは読みましたが、初めての方には上の2冊が読みやすいと思います。

フレームワークってなんか楽しい
クロスSWOTのよいところは、自分たちと今の世の中を踏まえて考えられるところです
クロスSWOTは、自分たちの強み・弱みという要素を含んでいるため、企画が考えやすく、独自性も出やすいです。
また、4つの要素の中から2つをかけ合わせてアイデアを考えるため、考える方向が絞られているのが良いところです。
あらゆる方向に考えを広げるのではなく、考える方向が絞られていると、考えやすいですよね。

はじめちゃんはオシャレだから、オシャレを活かせるアイデアを考えるみたいな?

そうです

ぼくはオシャレじゃなくて、ハイセンスなんだよ

違いが分からない・・・

クッキーとビスケットくらい違うよ!

例えの違いも分からない・・・
そして、世の中の状況を踏まえて考えるので、時代性に合った戦略やアイデアが出しやすくなります。
また、要素を2つかけ合わせて考えるので、一つの要素や方向だけで考えるよりも、より具体性があり、効果も出やすいアイデアになります。

はやくやってみたい!
SWOT分析の結果をかけ合わせて、クロスSWOTを行います
クロスSWOTを始めるには、まずSWOT分析をおこないます。
SWOT分析とは、Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の4つの要素それぞれについて、分析をおこなうフレームワークです。


前に習ったね
SWOT分析についてはこの記事を。
まずは、SWOT分析を終えてください。
次にクロスSWOTのフレームに、SWOT分析の結果を記入します。
クロスSWOTのフレームは以下のようなものです。

このフレームにSWOT分析の結果を入れてみます。


周りが埋まったね

はい、ここからクロスSWOT分析を始めます。
ここから4つの要素のうち、2つをかけ合わせ(クロス)て、アイデアを考えます。
S×O:強みと機会をかけ合わせる
W×O:弱みと機会をかけ合わせる
S×T:強みと脅威をかけ合わせる
S×O:弱みと脅威をかけ合わせる

まずは「強み(Strength)」と「機会(Opportunity)」に注目
クロスSWOTのフレームでは、まず「強み(Strength)」と「機会(Opportunity)」のところから検討していきましょう。

「強み(Strength)」と「機会(Opportunity)」のところは、内部環境と外部環境のプラスの要因をかけ合わせているところなので、一番効果が出やすいからです。
自分たちの強みは、他より優れていることですから、外部環境のプラス要因と組み合わせたアイデアが出せると思います。
SWOT分析(記事はこちら)で例にした清涼飲料水の企画で考えてみます。
(内容は私が勝手に考えたものです。)


清涼飲料水って、コーラとかのことだっけ?

そうですね。炭酸じゃなくてもいいですけど

コーラなら、コカコーラよりペプシの方が好き

マクドナルドのコーラはおいしいらしいよ

商品名を出さないようにしてたんだけど・・・
先ほどの、清涼飲料水のSWOT分析の結果を、クロスSWOTのフレームに移します。

これを元に「強み(Strength)」と「機会(Opportunity)」をかけ合わせたアイデアを考えてみましょう。
例えば、自社の強みである商品を欧米で販売するとか、サッカー選手とスポンサー契約を結んでもらうとかが考えられます。

「弱み(Weakness)」と「機会(Opportunity)」では、弱みをどう弱みでなくすかがカギ
次に「弱み(Weakness)」と「機会(Opportunity)」のところを考えてみましょう。
ここでポイントになるのは、弱みに対してどうしていくかということ。
せっかく良い機会があっても、自分たちの弱みがネックになっているという状態ですから、逆にいえば、弱みがなくなれば良いということになります。
弱みをどう攻略するか、どうすれば克服できるかを考えていきましょう。
先ほどの清涼飲料水の例だと、欧米向けの新商品を開発するとか、若者に認知してもらう広告を作るとかのアイデアが考えられます。

脅威に対しては、強みを使うか、弱みを克服するかのどちらかで対抗する
残りの2つは、脅威に対して、どうやってその脅威を排除するかを考えます。
自分たちの強みと弱み、それぞれをかけ合わせて考えます。
清涼飲料水の例だと、次のような感じです。



脅威に対して、自分たちの強みと弱みから、アイデアを考えるってことだね
脅威に対して、自分たちの強み、または弱みで考えるところですが、営業戦略、事業戦略であれば必要です。
例えば、異業種から参入が相次いでいる業界とか、今までずっとトップだった企業が、ライバルに追いつかれているなど、あきらかに脅威があるときには考える必要があります。
ただし一般的な企画では、優先的に考える必要はないでしょう。
自分企画にクロスSWOTを使ってみる

ねえ、ぼくがもてるアイデアでもクロスSWOTが使えるんだよね?

SWOT分析は前にやったから、それを使ってできそう

やってみましょうか
はじめちゃんのSWOTの結果を見てみましょう。

これをクロスSWOTのフレームに移します。


まずは、自分の強みと、外部環境の機会のところから

次は、はじめちゃんの弱みを元にアイデアを考えてみよう

よしできた!

いかがでしょうか? クロスSWOTを使ったアイデアの出し方のイメージはできましたか?
個人的にクロスSWOT分析は、使いやすいフレームワークだと思っています。
ぜひ、試してみてください。

読んでいただき、ありがとうございました!