3回に分けて「わかる」についてお伝えしました。
今回、そのまとめとして、どうすればわかりやすくなるかについて、私が普段気をつけていることをお伝えします。
特に話をするときのことです(文章でも同じですよ)。
ボリュームも多くなりそうなので、何回かに分けてお届けします。
既知と未知

まずは自分が伝えたいことについて、相手が知っているかどうかを考えます。

ボクならすぐ「知ってる?」って聞いちゃうなあ

直接聞くのも良いのですが、練習してほしいのは、想像すること

そうぞう?

五感を働かせて、相手のことをイメージしてみるのです

ちょっとおおげさ

すいません・・・
相手となんらかの接点が過去にあれば、その記憶をたどり、たぶんこれは知っているだろう、ここまでは知っているだろう。
その想像の上で、どこからどのレベルで伝えるかを考える。

はじめちゃん、速達専用の青いポストっていうのがあるんだけど

そくたつ? 知らない。ポストは赤でしょ?

速達っていうのは、早く送りたい手紙が送れる仕組みだよ

それは速そうだねえ。青いんだもんねえ

さて先ほどの会話、ポストが何かをはじめちゃんが知っている前提で話が進められています。
このブログを読んでいただいている方は、たぶんポストというものを知っているでしょうから、違和感なく読み進められたと思います。
では、もしポストを知らない人や、郵便というシステムを知らない人がいたら、どうでしょうか?
その人にどこから話を始めるか、一度考えてみてください。
あるいは例えば、NFTとかMaaSとか、最近話題になっているキーワードではどうでしょう?

知ってる?って聞いちゃう

聞いちゃえ聞いちゃえ

聞いちゃうのが早いのですが、それは「こんなことも知ってない」と相手に感じさせる危険性がありますね

ちなみにNFTは、Non-Fungible Token(非代替性トークン)の略で、デジタル資産をオリジナルだと証明できる技術のこと。
MaaS(マース)は、Mobility as a Serviceの略で、複数の公共交通や移動サービスを組み合わせて検索・予約・決済等をまとめてできるサービスのことだよ
そこでおすすめの方法は次のふたつです。
・補助的な言葉を足す
ひとつ目の「導入で絞る」は、例えばこんな感じです。
「昨日ニュースで紹介されていたXXXXって、」
いきなり「XXXXX」と言いたい対象を口にするのではなく、その前に考える対象を絞れるような言葉を入れるのです。
なんとなくやっている方も多いのではないかなと思います。
ふたつ目の「補助的な言葉を足す」は、こんな感じ。
「スガキヤっていう名古屋で有名なラーメンチェーン」
伝える対象について補足する説明を入れるのです。
特に、伝える相手が最近知り合った人とか、初めて話す人とかであれば、
伝える相手が対象を絞りやすい、あるいは確証が得られやすい補助的な言葉を足してみるのが良いと思います。

スガキヤラーメン、みんな知ってるかな?
推理小説に登場する探偵のようなイメージで
初めて話す相手であれば、聞いてしまって問題はないと思います。
あるいは仲のいい人であれば、すぐ聞いちゃうのが楽ですよね。
ただ、まずは想像してほしいです。
この年齢の人なら、これはわかるだろうとか、
このファッションなら、XXXXな人だ。とか、
持っているスマホがiPhoneだから、これは知っているだろうとか。
推理小説に出てくる探偵のように。
これは想定(仮説とも言いますね)でも構いません。
・同じ年代なら、これは知っているだろう
・自分の親が知っているから、この人もわかるだろう
・XXXXが好きな人なら、XXXXは知っているだろう
こんな感じで、伝える前に少し考えてみてください。
相手の記憶を引き出すことも大事
なにげなくしているかもしれませんが、相以前も話した話題であれば、相手の記憶を引き出すようにすると良いですね。
例えば、
「この前話してたXXXXなんだけど」
「先週ご相談したXXXXですが」
「2、3年前に一緒に行ったXXXXって」
いきなりXXXXから始めるのではなく、相手の記憶を引き出してあげる、おもてなし技ですね。
次回は、理解しやすい量について、やり方をお伝えしたいなと思います。

読んでいただき、ありがとうございました!