
世の中は愛に満ちあふれています

愛?

だからシルベッシーは、もっとぼくに愛情を注いでください

ど、どういう意味?

世の中に愛情が溢れているのに、シルベッシーのぼくへの愛情はまだまだ足りません

そんなことないと思うけどなあ

論理的に考えた結果です。だから、ぼくにメタバースの土地を買ってください

メタバースの土地を買う?? ボクはロボットだからお金もってないよ

そうでしたね、では、お母さんの説得を手伝ってください

なんかボクへの愛情を感じないなあ

論理的に考えた結果なのです
今回はアイデアを具体的にする方法として、ロジックツリーというフレームの使い方をお伝えします。
ロジックツリーを使うと、アイデアを具体的にしていくことができますので、ぜひ使ってみましょう。
今回の記事は
【誰に】アイデアをより具体的にしたい方、論理的にアイデアを発展させたい方
【何が】ロジックツリーを使ってアイデアを具体的にする方法が理解できます
ロジックツリーとは
ロジックツリーとは「ロジック」⇒論理と、「ツリー」⇒木に言葉を分解できます。
そのまま訳せば「論理の木」となります。
「木」というのは、見た目のことです。

てっぺんにあるひとつの項目から徐々に広がって、木のように見えるので、ツリーと言います。
(実際は、左から右へ広げて書くことが多いので、木が倒れている感じですね)
この項目が論理的につながって木のようになっていくということです。
このフレームを使ってアイデアを具体的することができます。
ロジックツリーでアイデアを具体的にする方法
ロジックツリーの使い方ですが、まずは一番左のところにお題を書きます。
企画アイデアを考えるのであれば、実現したいことを書きましょう。

メタバースの土地を手に入れる!

そうですね、例えば「売上を倍にする」や「サービスの認知度を上げる」など、自分やチームが実現したいことを書きましょう
そして、次にその実現したいことを「どうやって」実現するかを考えて右のコマに入れていきます。

例を使って説明します。
例えば、実現したいことを「貯金を増やしたい」にしてみます。

そうだ、ぼくの貯金が増えれば、メタバースの土地を買える!
そして「貯金を増やしたい」という実現したいことに対して「どうやって?」と考えていきます。

貯金を増やすには、もらえるお金を増やさないとね

出ていくお金を減らしても貯金は増えるよね
こんな感じで、思いついた方法を書いていきます。

そして次にその項目について、それぞれ「どうやって?」それを実現できるかを考えていきます。
「お金を増やす」には「給料を上げてもらう」とか「副収入を得る」とか。
「出ていくお金をへらす」には「生活費を減らす」とか「趣味に使うお金を減らす」とか。
こんな感じです。

そして、それぞれの項目に対して、さらに「どうやって?」と具体的な方法を考えていきます。

小学生でもできる副業ってないかなあ・・・
ロジックツリーの3つのポイントを抑えよう
このロジックツリーには次の3つのポイントがあります。
1.徐々に具体的にする
2.レベルをそろえる
3.ヌケ・モレをなくす
「1.徐々に具体的にする」というのは、実現したいことをどうやって実現するか書いていくときに、どんどんと具体的にしていくということです。
右へ行くほど具体的になっているということ。
先ほどの例で言えば「お金を増やす」という項目に対して「給料を上げる」とか「副収入を得る」とかのように、お金をどうやって増やすかが、より具体的になっています。

さらに「給料を上げる」や「副収入を得る」という項目に対して、具体的にどうやってそれを実現するかを考えていくのです。
項目を埋めていくときに左から右により具体的になっているか確認しましょう。
「2.レベルをそろえる」というのは、項目を出していくときに、同じ階層の項目には、同じレベルの内容を入れるということです。
先ほどの例で言えば、「入ってくるお金を増やす」「出ていくお金を減らす」の2つが同じ階層にあたります。

ここを同じレベルの内容にするということ。一方が「入ってくるお金を増やす」で、もう一方が「お酒を買うのをやめる」というのはダメということです。
これはけっこう難しいかもしれませんが、階層のレベルが揃っているか確認していきましょう。
最後の「3.ヌケ・モレをなくす」は、それぞれの階層で、ヌケ・モレがないようにするということです。

上の例で言うと、「入ってくるお金を増やす」やり方は、全部挙げておくということ。
アイデアを具体的にしていくときに、良いアイデアが抜けているともったいないですよね。
専門的な用語で「MECE(ミーシー)」と言うものがあります。
MECEは「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の頭文字を取った略語で、「モレなくダブりなく」という意味です。
今回は、アイデアを具体的にする方法としてロジックツリーを紹介しているので、厳密にヌケ・モレがあってはいけないということはありません。
ただしロジックツリーの論理的という意味に、このヌケ・モレがないことは関係しているので、意識して考えてみましょう。

おもらしダメ!
ロジックツリーは他にも使い方があります
ロジックツリーは、今回紹介したアイデアを具体的にする方法以外にも使い方があります。
それは問題の原因を特定するという使い方。
例えばミスが起きたときとか、問題が起きたとき、困った事があるときなど、その原因を見つけるのにこのロジックツリーが使えます。
もしかしたら、この原因を突き止めるためにロジックツリーを使うことの方が多い(知られている)かもしれません。
以前お仕事でお付き合いのあったトヨタ自動車では、問題を特定するときに「なぜ」を5回繰り返すという文化がありました。
このなぜを繰り返すというのは、ロジックツリーの階層を深くしていって(トヨタの場合は5階層)、真因(本当の原因)を突き止めるということ。
問題が起きたときに、このロジックツリーを使って真因を見つけてみるとよいと思います。
他にも、何をしなくていけないかを網羅的に挙げたり、目標を決めるときなどにも、ロジックツリーは使えます。
少しコツは要りますが、ぜひ取り入れてみてください。

読んでいただき、ありがとうございました!