誰でもできる企画・発想法|企画の方向性を決めよう その1

企画・発想の技
はじめちゃん
はじめちゃん

シルベッシー、道が分かれてるけど、どっち行けばいい?

シルベッシー
シルベッシー

右の方が早く着けるよ

はじめちゃん
はじめちゃん

早く着けるかなんて、どうでもいいよ。険しくとも楽しい道を教えてくれたまえ

シルベッシー
シルベッシー

け、険しくとも楽しい???

はじめちゃん
はじめちゃん

人生は近道なんかできないんだぞ

シルベッシー
シルベッシー

達観!

今回の記事は
【誰に】企画アイデアをどのような方向に考えればいいか分からない方
【何が】企画の方向性の絞り方、考え方、ポイントが理解できます

企画のやり方・進め方を全10ステップで解説しています。
» 【誰でもこれでできる!】企画のやり方・進め方10のステップ

企画をどの方向に進めるかを考えよう

現状を把握し、目的を決めたら、企画を考えていくことになります。

そのとき意識してほしいのは、企画の「方向性」です。

目的にたどり着くためにどういう方向へ進むのが良いのかということ。

コンセプトを決める前の重要なステップだと私は考えています。

企画では、課題出しが重要

課題の出し方は、以前お伝えしました。

このときの例(若手社員が育たないという問題を解決する提案)を使って説明します。

問題をグルーピングする

若手向けの教育コンテンツを作りたいという依頼で、現状分析をして、情報を整理した結果、
「若手のスキルについて」
「仕組み・ツールについて」

という2つのグループができました。

グルーピングした問題ごとに課題を設定する

それぞれの課題(やること)を
「若手にスキルアップ方法を伝える」
「仕組み・ツールを見直す」

の2つとしました。

ここで「この2つのどっちに向かって考える?」というのが方向性を考えるということになります。

「若手にスキルアップ方法を伝える」方向か、「仕組み・ツールを見直す」方向かということですね。

実際には他にも「若手のモチベーションを上げる」とか「専門講師を社内で育てる」とか、いろいろ考えられます。

課題自体が変われば方向性も変わる。

カラピー
カラピー

「切り口」「テーマ」といってもいいかもしれません

企画の方向性がコンセプトを導く

方向性を決めると、その方向で企画を考えることになります。

私は、この方向性がコンセプトにつながると思っています。

どんな方向性で企画をするのか、それを明確にするのがコンセプトです。

「お客様の困りごとはわかった、じゃあ企画のコンセプトを考えよう」

こんな感じで、ついコンセプトをすぐに考えていませんか?

課題を決めると企画の方向性が決まります。

企画の方向性が決まれば、そこからコンセプトが考えられる、という順番ですね。

はじめちゃん
はじめちゃん

よし、クラスのみんながおかずを残さないようにするために、みんなが嫌いなおかずを給食に出さない方向で考えよう

シルベッシー
シルベッシー

それって先生が喜ばないような・・・

はじめちゃん
はじめちゃん

じゃあ、嫌いなおかずをみんなが食べられるようにする方向は?

シルベッシー
シルベッシー

それはいいかも

企画の方向性は、効果が高いものか、すぐできるものを選ぶ

企画の方向性の決め方ですが、私の経験上は次の2つかなと思います。

・問題解決の効果が高いもの
・すぐできるもの

企画の方向性がいくつもある場合は、上記の判断で絞ると良いと思います。

もちろん、予算が潤沢にある場合や、施策について全体をまるごと任されている場合は、いくつもの方向性を提示して、企画を提案できます。

カラピー
カラピー

何を優先するかチームで考えて提案しましょう

時間軸で企画の方向が変わる

目的設定のところでお伝えしたのですが、時間軸も企画の方向性に影響します。

同じ目的、同じ課題であっても、時間をどれくらいかけるかで、矢印の向きは変わりますね。

企画の方向性の説明

これイメージだけなのですが、図にしておくと頭の中に残りやすいのでオススメします。

コンペでは方向性違いで複数案出してみる

コンペ(クライアントが複数社に話をしていて、一番良い案を出した会社に発注すること)の場合、私が意識していたのは、方向性の違いで複数案出すということです。

一つの方向性で複数案出す場合が多いかもしれません。

「今回こういうコンセプトで、3案考えてきました」という感じです。

それももちろん必要ですが、コンペの場合、クライアントの期待を超える方法として、この方向性違いの別案を提案するのが有効だと思っています。

「期間を考慮すると、このご提案が効果がすぐ出ますが、別の方向で少し時間をかけてみるのも良いと考えています」

あるいは、「今回はこの方向で企画を実行し、効果が出た時点で別の方向の企画を進めてはいかがでしょう」のように提案する感じです。

一度考えてみてはいかがでしょうか?

カラピー
カラピー

読んでいただき、ありがとうございました!

次回は、企画の方向性について、具体例で説明します。