企画のアイデアをより魅力的なものにする方法【3選】

企画・発想の技

前回、施策アイデアの出し方について、企画の方向性から考えるやり方をお伝えしました。

はじめちゃん
はじめちゃん

ぼくのクラスの問題を解決するアイデアが色々出たね

カラピー
カラピー

はい、今回はそのアイデアをより具体的なものにしましょう

今回は、アイデアをより具体的、そして魅力的にする方法をお伝えします。

私が実際にやっていたことをお伝えしますので、ぜひやってみてください。

今回の記事は
【誰に】パッと出たアイデアが具体的にならない方、面白いアイデアが出ない方
【何が】筆者が実際にやっていた、アイデアをより具体的/魅力的にする方法を理解できます

企画のやり方・進め方を全10ステップで解説しています。
» 【誰でもこれでできる!】企画のやり方・進め方10のステップ

ぱっと思いついたアイデアはだいたい使えない

アイデアはぱっと思いついたとしても、そのまま実行するのは難しいです。

もっと具体的にする必要があります。

また、ぱっと思いついたものは、すでに世の中にはたくさんあって、場合によっては、実行しても効果が少なくなることもあります。

そもそもプレゼンの場面でそのことが伝わって、採用されないことも考えられますね。

はじめちゃん
はじめちゃん

どこかで見たアイデアだなあと思ったら盛り上がらないよね

ぱっと思いついたものは、まだアイデアの元だという風に捉えた方が良いと思います。

アイデアをより具体的にするには、どうしても時間がかかります。

じっくり多方向から考えて、最適で魅力のあるアイデアにしていきましょう。

1. 理想の未来とのギャップを埋める方法を考える

企画を考えるステップの初めの方で、ゴール(目的)を決めたと思います。

施策をした結果、どんな風に(人/世の中)なっているか、理想の未来のことですね。

その理想の未来に対して、自分のアイデア(の元)の何がどうなっていれば実現できるのか、今何が足りないのかを考えます

現状足りないところをどう埋めていけばいいのかが、アイデアになります。

ここからは私のやり方です。

まず、理想の未来を考えるときに、特定の人(ターゲットとなる人です)がどんな表情をしているか、どんなことを口にしているか、どんな行動を起こしているか、そういうことをリアルに想像します。

頭の中で、映像や音声を実際のシーンのように思い浮かべます。

それをメモっておきます。キーワードだけで構いません。

次に、現状を分析します。すでに現状分析が終わっていたら、その分析結果を眺めます。

そして、さきほどの理想の未来を右上に、現状を左下に置きます。

図解するとこんな感じです。

はじめちゃん
はじめちゃん

まんなかのふわっとなっているところは?

カラピー
カラピー

この中で何が起きれば、理想の未来になるかアイデアを考えるのです

はじめちゃん
はじめちゃん

なんか楽しそう

この図を用意して、みんなでそれを見ながらアイデアを出し合うのも良いと思います。

「バックキャスティング」という思考法があります。

バックキャスティングとは、来の姿を想像・想定して、そこから逆算して、今何をするかを考える手法です。

例えば、2050年の未来を想定して、そこから逆算して、今から何をしなくてはいけないかを考えるということです。

シルベッシー
シルベッシー

環境対策とかSDGsってバックキャスティングが使われているよね

私のやり方もこのバックキャスティングに近い(同じ?)です。

このやり方の良いところは、アイデアが現実から離れて、制限が少ない状態で考えられるため、面白いアイデアが出やすいところです。

2. 世の中で流行っているものを取り入れられないか考える

世の中の動きは、常にチェックしておきましょう。

トレンドと言われる、今流行っているモノやコトは、多くの人が知っているということもありますが、やはり流行る理由があります。

ただし、そのまま取り入れるのではなく、まずは流行っているモノやコトの本質を捉えてほしいです。

例えば、「TIK TOKが流行っているから、TIK TOKを今回の施策にからめましょう」ではなく、

TIK TOKが流行っているのは、短尺動画ということ、そして検索エンジンによる拡散性があることなどが挙げられます。もちろん興味を引く面白いコンテンツが沢山ある。

ここを捉えて、企画として、「短尺で一瞬にして興味を引く動画コンテンツ」というアイデアを組み込めないか考えるということです。

企画書には、TIK TOKの利用者推移とか、TIK TOK動画の特徴など、調査結果も入れたりします。

企画の種類によっては、最終的にTIK TOKに動画を掲載する企画になることもありますね。

はじめちゃん
はじめちゃん

ボクはYouTubeやってみたい!

他にもテクノロジーの進化も気にしておきましょう。

最近であれば、AIの動向とか、自動車の電動化とか、自動運転とか、流行っているアプリやWEBサービスなど。

インターネットを検索するのでも良いのですが、私のオススメは、本屋さんに行くこと。並んでいる本や、雑誌の特集記事などを見ていくと、今流行っているものが見えてきます。

はじめちゃん
はじめちゃん

ぼく本屋大好き! 赤い本がたくさん並んでいるところ

シルベッシー
シルベッシー

大学入試の赤本ね。はじめちゃん変わっている

3. アイデアを極端にしてみる

ぱっと思いついたアイデアをより尖らせたい、魅力が際立つものにしたいときは、アイデアを極端にしてみる方法があります。

これは思考法なので、実際に極端にしたアイデアを施策として採用するというよりは、アイデアを具体化するときに、核となるポイントを見極めるようなイメージです。

掃除機の新製品開発を例にします。

吸引力に注目して、ずっと使ってもまったく吸引力が落ちない掃除機を考える。

通常はフィルターが目詰まりして段々と吸引力は下がりますよね。でも吸引力がまったく変わらない。

はじめちゃん
はじめちゃん

それって、ダイソンの掃除機だよね。前に勉強したよ

シルベッシー
シルベッシー

コンセプトを考えるところで出てきたね

実際ダイソンは「吸引力の落ちないただひとつの掃除機」というコンセプトで、独自の吸引機構を開発し、爆発的に売れました。

これが、「吸引力は他社よりは上回っています」くらいの品質だったらどうでしょう。

極端にする(この場合はまったく吸引力が落ちない)ことで、核となるポイントが際立って、場合によってはそれが企画の中心になることがあります。

これは製品だけでなく、サービスでも同じです。

独自性というのは、極端にすることで見えてきます。

この極端に考えるのに使えるフレームワークがあります。オズボーンのチェックリストというものです。

オズボーンのチェックリストについては、こちらをご覧ください。

いったん極端にして、そのアイデアの核となるポイントを把握して、具体的にしていくといいと思います。

オズボーンのチェックリストは、アイデア発想のためのフレームワークですが、企画していることの本質(良いところ)を浮き立たせるのにも使えます

ぜひ、試してみてください。

はじめちゃん
はじめちゃん

ぼくのアイデアももっと具体的にしなくちゃ!

カラピー
カラピー

読んでいただき、ありがとうございました!