【マジックナンバー】覚えやすい量は決まっています

ライティングの技
はじめちゃん
はじめちゃん

いやあ、やっぱりクロサワいいわあ

シルベッシー
シルベッシー

何? 映画?

はじめちゃん
はじめちゃん

そう、七人の侍

シルベッシー
シルベッシー

雨の降り方がいいんだよねえ

さて、黒澤明監督の七人の侍の話がどう関係するかは、のちほど説明するとして、今回は、わかりやすいと感じる量についてお話しします。

わかりやすい、は覚えやすいということと関連してますので、今回は人の記憶についてお伝えできればと思います。

覚えやすさの量は決まっている?

さて、問題です。

どちらが覚えやすいと感じますか?

はじめちゃん
はじめちゃん

Bです!

カラピー
カラピー

なぜですか? ー(ハイフン)の分、文字の数は増えてますね

シルベッシー
シルベッシー

うーん、区切りが見えるから?

カラピー
カラピー

なぜ、区切りがあると、覚えやすいんでしょう?

はじめちゃん
はじめちゃん

人生は区切りの連続だから

シルベッシー
シルベッシー

いいね!

どうやら、一度に覚えられる数が関係しているのかもしれません。

実は、それを調べた人がいます。

アメリカの心理学者のジョージミラーという人。

ミラーさんは、「人は一度聞いただけで、直後に再生できる記憶容量はどのくらいか」について研究し、『The Magical number seven, plus or minus two: some limits on our capacity for processing information』という論文を1956年に発表しました。

英語は読めないかもしれませんが、seven=7とかTwo=2は読み取れますか?

日本語にすると『マジカルナンバー7±2:我々の情報処理の容量』です

ここで出ている数字『7±2』が、人が一度に覚えられる数ということです。

正確には、聞いたり、見たりしたあと、すぐ思い出せる数ということです(認知心理学では「短期記憶」と言います)。

この研究結果の論文タイトルから「7」がマジカルナンバーとかマジックナンバーとか言われるようになりました。

この7は、正確には「かたまり(チャンクと言います)の数」のことです。

最初の問題で「020-4199-786X」の方が、覚えやすいと感じたのは、

-(ハイフン)入ってかたまり(チャンク)が3つになったからです。

つまり11桁の数字では覚えにくかったのを-(ハイフン)で三つに分け、3桁―4桁―4桁としたため、覚えやすくなったということ。

はじめちゃん
はじめちゃん

もしかして『七人の侍』のサムライが7人なのは、マジックナンバーのせい?

カラピー
カラピー

そうかもしれません。他にも色々ありますよ。例えば一週間は7日ですね。
1オクターブの音階は7つです

シルベッシー
シルベッシー

世界は7大陸と7つの海でできている。
世界の不思議は7つ

はじめちゃん
はじめちゃん

七夕、七草粥、七福神

シルベッシー
シルベッシー

しぶい

はじめちゃん
はじめちゃん

セブンイレブン

シルベッシー
シルベッシー

それはちょっと

はじめちゃん
はじめちゃん

あ、虹も7色だ

シルベッシー
シルベッシー

ほんとだ

はじめちゃん
はじめちゃん

赤、青、黄色、エメラルドグリーン

カラピー
カラピー

え、エメラルドグリーン???

はじめちゃん
はじめちゃん

アッシュグレー

カラピー
カラピー

あ、アッシュグレー???

シルベッシー
シルベッシー

おしゃれですねえ

残念ながら、その後の研究で7ではなくなった

実は、このあと、比較的最近の2001年のことです。

ミズーリ大学の心理学教授のネルソン・コーワンさんが、一度に記憶できる塊(チャンク)の数は「4±1」だと発表しました。

「7」でなく「4」がマジカルナンバーだということです。

うーん、なんかちょっと残念。

7の方がロマンがありませんか?

記憶できる数にロマンが必要なのか、正直わかりませんが、がっかりした自分の気持ちは大切にしようと思います(どんな感想だ)。

さて、じゃあ、このマジカルナンバーをどう使うと、わかりやすさにつながるのか、具体的な話は次回お届けできればと思います。

はじめちゃん
はじめちゃん

はーい!