
酢こんぶの作り方が知りたいんだけど

なぜ酢こんぶ?

クラスで流行らせようと思って。自家製の酢こんぶ

小学生に酢こんぶは渋すぎるよ

いいの、ギャップ萌え狙いだから。今までにない酢こんぶを作れないかなあ

本屋さんに行ってみてはどうですか?
みなさんは、何か調べるときにはどうしてますか?
インターネット検索をする方が多いでしょうか。
では、アイデア発想のためのネタを探すときはどうしてますか?

やっぱりインターネット検索かな

ぼくは、ただひたすらじっと考える・・・
情報収集したいときやアイデアのネタ探しには、本屋さんが向いています。
今回は、本屋さんでの情報収集方法についてお伝えします。

本屋さん好き!
今回の記事は
【誰に】本屋さんでどう情報を集めるか分からない方、本屋でのアイデア発想法を知りたい方
【何が】情報収集のための本屋の活用方法や、本屋でアイデア発想をする方法を知ることができます。
今回の記事は、本好きな方や、情報収集で本屋さんを活用している方は、やっていることかもしれません。
本屋さんあまり行ったことがない、情報収集初心者の方向けに書いたので、一度試してみてください。
情報収集に本屋さんがオススメなのは、欲している以外の情報があるから

インターネットでは、まずは気になる対象を調べますよね。

「キーワード」を入れて検索するよ
情報収集であれば、ブックマークしたニュースサイトや特定のテーマでコンテンツを集めたサイト(キュレーションメディア)を見て回る方もいるでしょう。
このときすでに、自分の気になっているモノ・コトに情報が絞られています。
例えば、ビジネス系のニュースサイトとか、IT系の情報が集まっているサイトとかをブックマークしてときどき見ている場合だと、すでに「ビジネス関連」「IT関連」の情報に絞られています。
企画、特にアイデアを発想するときには、自分が気になっているモノ・コトや企画の対象に関するモノ・コト以外の情報が必要になります。
そこで、本屋さんがオススメなのです。
それは、自分が気になっている情報ではなく、さまざまな情報に触れられるから。
何より、情報に敏感な書店の方が選んだ本や雑誌がならんでいるのですから、鮮度や幅広さ、深度(浅いところから深いところまで)など、さまざまな観点でも十分すぎる情報がそこにあります。
これを利用しない手はありません。

見るだけならタダだよね

はい。でも立ち読みはできるだけ控えましょうね
思いも寄らないところからアイデアは浮かぶもの

アイデア発想のネタ探しという意味でも本屋さんはオススメです。
実は、企画対象となるモノ・コトの周辺の情報ばかりで考えていても、良いアイデアは浮かばないからです。
逆に、一見関係ないところから企画を考えると、アイデアが面白くなったり、イキイキしたりすることが多いです。
そういう意味で、本屋さんには自分が考えている対象とはまったく関係のない情報がたくさんあります。
これがいいのです。

企画を考えるヒントが本屋さんで見つかるってことね
アイデアが浮かぶ情報収集のための本屋さんの回り方

さきほど紹介した理由の「アイデアは、思いもよらないことがキッカケで思いつくことが多いから」に合う、本屋さんの周り方をお伝えします。

本が苦手な人でもできる?

できますよ。本を読むわけではありませんので。
1.新刊のエリアを見る
たいていの本屋さんでは、入ってすぐのところに、新刊の並ぶ棚があると思います。
まずは、その新刊のタイトルを眺めてみましょう。
新刊は、今何が流行っているかを知るのに適しています。
ジャンル別の棚にも、そのジャンルの新刊が並ぶところがあると思います。
2.平置きの棚を見る
平置きというのは、本の台に、表紙を上を向けて積んである状態のことです。
平置きになっている本は、売れている本が多いです。
新しい本もありますが、テレビやインターネットなどで紹介されて話題になっている本も平置きされています。
新刊の棚と同じ感じで、見ていきましょう。
そんなに時間をかけず、気になる本が目に入ったら、手にとってみましょう。
3.すべての棚を見る
そして、最後にすべての棚を見てまわりましょう。

それは大変!

ちょっと時間がかかりますね
もちろん、すべての棚をじっくり見る必要はありません。
普段行かない、興味がないジャンルの棚も見るということです。

酢こんぶの棚があるかもしれない

ないと思うなあ
大人の方であれば、子供向けの本や学生向けの本も良いと思います。
普段行かないエリアでは、平置きや、表紙が見えている本のタイトルを見ていきましょう。
気になった本があれば手にとって中を見てみましょう。
本屋さんを見て回るときは自分の意識が大事
本屋さんの中を見て回るときのポイントはいくつかあります。
• 自分が気になるモノ・コトを意識しない
• ある時は俯瞰、ある時は接近してみる
• 本の何かをきっかけにアイデアを広げる、転がす
見るときは、自分が気になるモノ・コトを頭から消して、一通り見ていきましょう。
このときに、少し引いた目で棚全体を俯瞰して、何かを感じ取ります。
次に本に近寄って、表紙を見て、何かを感じ取ります。

何かって?
感じ取るのは何でもいいです。
こんなことが流行っているのかとか、この本タイトルが面白いとか、何のことかわからないなあとか。
キーワード的なことを見つけてもいいでしょう。
言葉にならないようなら、感情に注目しましょう。
楽しそうとか、面白そう、怖そう、なんでも良いです。

いま何を感じているかね
そして、そこで感じた何かが、自分のアイデアに何か関係するのでは?と考えます。

どうやって?
たとえば、自分の考える対象とそこで感じたものを掛けあわせてみることです。

例えば、酢こんぶのアイデアを考えているとしましょう

やった、酢こんぶだ!
そして本屋さんで、料理本のコーナーに行ったら、レモンを使った料理の本が何冊も見つかりました。

酢こんぶにレモンを入れたらどうだろうか

いいですね。じゃあ、豪華な付録のついた雑誌が目につきました。

あ、酢こんぶに付録をつける! これはモテそうだよ。モテこんぶだよ!

じゃあ、SDGsの本がたくさん目につきました。

SDGsって何?

この地球でみんなが暮らし続けられる「持続可能な世界」を実現するために国連が示した目標のことだよ

じゃあ、ながーい酢こんぶ作って、いつまでも食べ続けられるとかかなあ
いかがでしょうか。こんな感じで見た本と企画するモノ・コトを掛けてみるのです。

本屋さんで、なんにも見つからなかったなあってこともある?

あるかもしれませんね。でも大丈夫。
たくさんの情報に触れたあとは、時間がたって、そのことがアイデアにつながることがあります。
本の内容そのものだけでなく、タイトルとか、使われている写真やイラスト、本の装丁(形やデザイン)とか、本の並び方とか、色々なことを本屋さんで見て、何かを感じ取って帰りましょう。
個人的にやっている楽しい本屋の回り方
ここからは、ちょっと特殊というか、面白く本屋さんを回る方法です。
私がときどきやっている方法なので、もし興味があればお試しください。
黄色い色の本だけ見る
カバーが黄色い本ってけっこうあります。
いろいろな棚を回って、黄色い表紙の本を見ていきます。
「カラーバス効果」という心理学の言葉があります。
「カラーバス効果」とは、特定の何かを意識し始めると関連情報が自然と目に留まりやすくなる現象のこと。
カラーバス効果のためか、黄色を頭に浮かべて、本の棚を回ると次々と黄色い本が目に入ってきます。
見つかった黄色い本のタイトルや本の内容をチェックします。
個人的には黄色は明るく前向きな気持ちになるので、アイデア出しにいいかなあと思ってますが、みなさんのお好きな色で試してみていただいて構いません。
タレントさんが表紙の帯に載っている本だけ見る
先ほどの黄色い本だけ見るのと同じやり方ですが、今度はタレントさんが表紙の帯に載っている本だけ見ていきます。
帯というは、本の表紙(カバー)の上にもう一つまかれている宣伝用の帯状の紙のこと。
同じ人が別の本を紹介していることもあったり、誰かわからない人もいたり、これも楽しいです。
他にも「カラーバス効果」を利用して、強制的に何かに注目することで、普段とは違う感覚で情報に触れることができます。
ぜひ自分で工夫して試してみてください。
気になった本は買って読もう
さて、本屋さん回ってみて、もし気になった本が見つかったら、ぜひ買って読んでみましょう。
いままで読んだことのないジャンルがオススメです。
読めば、新たな発見が絶対あります。
電子書籍よりも紙本がオススメです。
実態として本が自分の近くに存在することが大事なのです。
実際は読んでみると、自分に合わないものもあるかもしれません。
それでも、最後まで読んでみましょう。
企画・発想にはさまざまな視点でモノゴトを考える必要があります。
自分が好む・好まない関係なく、さまざまな情報に触れておくのが大事です。

よし本屋さんに行って、「モテる酢昆布の作り方」の本を探してみよう

だから、酢昆布ではモテる気がしないなあ

読んでいただき、ありがとうございました!