【アイデアの出し方】ジェームス・W・ヤング『アイデアの作り方』で学ぼう!

オススメ本

お風呂の湯船に浸かっていたときとか、トイレに入っているときに、急にアイデアがひらめいた経験はありませんか?

あるいは、寝るために布団に入ったときとか、休みの日に散歩しているときとか。

必死でアイデアを考えているときには、全然出てこないのに、あるとき突然アイデアが浮かぶ。

自分自身にそういう経験がなくても、そういう話を見聞きしたことはあるのではないでしょうか。

はじめちゃん
はじめちゃん

あ、スルメイカ!

シルベッシー
シルベッシー

スルメイカ?

はじめちゃん
はじめちゃん

ひらめいた!

シルベッシー
シルベッシー

ダジャレのつもり?

今回は、アイデアの出し方について、その法則をお伝えします。

ジェームス・W・ヤングさんはアイデア出しの法則に気づきました

実はこのアイデアの生まれ方に気づき、解説した人がいます。

ジェームス・W・ヤングさんです。

ジェームス・W・ヤングさんは、当時最王手の広告会社だったJ・W・トンプソンの最高顧問だった方。

ある日、クライアントの雑誌社の広告部長からアイデアの出し方について聞かれたのがきっかけで、考察を始めたそうです。

そのことが書かれた本が『アイデアのつくり方』(CCCメディアハウス発行)です。

ページ数が102ページ(そのうち半分知覚が解説ページ)という薄い本です。

原著は1940年発行(古っ)。

ページ数が少ないので、あっという間に読めてしまいますが、企画を仕事にしている人は必ず知っている、一家に一冊的な本です。
(あっという間に読めると書きましたが、翻訳の問題か、なかなか読みにくかったです)

本の中で、ジェームス・W・ヤングさんは「自分の経験から公式を見つけた」と言っています。

いまだに、読まれているということからも、アイデア発想の本質が含まれているのだと思います。

アイデアが生まれる一般的な原理はたった2つ

ジェームス・W・ヤングは、アイデア作成の基礎となる一般的原理として2つのことを挙げています。

アイデアというのは、これまでどこにもなかったまったく新しい何かではなく、
これまであった何かと何かの組み合わせで生まれるものだということです。

例えば、iPhoneも、電話とインターネットデバイスと音楽プレーヤーの組み合わせ。

これまでにはなかった商品でも、サービスでもすべて何かと何かの組み合わせ。

これを聞いてどう感じますか?

私は、ちょっとほっとしました。どれだけすごいアイデアでも、これまでの何かの組み合わせであれば、自分でもできるのではないかと。

ただ、その組み合わせをアイデアとして作り上げるには、さまざまな物事の関連性を見つけ出す才能が必要とのことです。

はじめちゃん
はじめちゃん

スルメイカ!

シルベッシー
シルベッシー

何?

はじめちゃん
はじめちゃん

スルメとイカは関連しているよ

カラピー
カラピー

たしかに、そうだね(だから何?)

アイデアの作られる5つの手順

詳しくは本を読んでいただきたいのですが、アイデアのつくり方については次の手順があると書かれています。

これだけです。4でアイデアが生まれていますので、その前の3つが大事ということになりますね。

テーマと関係ない資料も集めよう

第1の手順は、『資料を集める』こと。

ここでのポイントは、今回アイデアを出す対象(課題、テーマ)に関連する資料だけでなく、一般知識から生まれる資料を集めるというものです。

「一般知識から生まれる資料」というのは、今回アイデアを出す対象に関係ない情報です。

例えば、今世の中で流行っているモノやコトの情報や、先進技術に関する情報、身近な人が話題にしていることなど。

私は、インターネットを中心にこれらの情報に触れるようにしています。

その他に、本屋さんも行くようにしています。

本屋さんに行ったときには、意識的に興味のない棚も見ています。

売れている本、新しく出た本、さまざまなジャンルの本から、情報がたまっていくのでおすすめです。

もちろん気になった本があれば買って読んでみましょう。

私は、本が好きなので、まったく苦になりませんが、もしあまり本を読まない方でしたら、平積みされている本だけでも表紙を眺めてみてください

アイデアを出すための本屋さんの回り方は以下の記事をご覧ください。

アイデア出しの最大のポイントは、一度忘れること

ジェームス・W・ヤングさんのアイデアのつくり方の手順で最大のポイントは、
第3の手順『意識の外で組合せの仕事をやる』です。

課題を解決するアイデアを考えるぞ、と集中するわけではないのです。

いったん忘れる。

そしてほっておく。

そうすると、勝手にアイデアが出てくるのです。

冒頭でお話した、お風呂やトイレに入っているときに、アイデアが浮かぶというのがこれです。

いったん忘れると頭の中で勝手に色々な情報(資料)を組み合わせて、アイデアを出してくれるということですね。

はじめちゃん
はじめちゃん

よし、何もかも忘れちゃおう

シルベッシー
シルベッシー

何もかもはまずいのでは?

はじめちゃん
はじめちゃん

うん? キミは誰?

シルベッシー
シルベッシー

えー、僕のことも忘れちゃった???

はじめちゃん
はじめちゃん

あ、ひらめいた! じゃなかったスルメイカ!

シルベッシー
シルベッシー

ダジャレは覚えてるんだ

私自身、長年企画の仕事をしてきて、なんどもこの経験をしています。

その経験から今では、まったくアイデアが出てこないときも、ちょっと安心できています。たぶん、そのうち出てくるだろうと思えるようになりました。

でも、最初の頃は怖かったです(プレゼンまであと数日なのにアイデアが出ない!みたいな)。

さて、みなさんもアイデアが出てこないときは、いったん忘れて、他のことをしましょう。

カラピー
カラピー

読んでいただき、ありがとうございました!